システム開発における「クライアント要望」を 定義していく時の心構え

 

こんにちは。
株式会社アドグローブ ソリューション事業部・プロジェクトマネージャーの福田です。


システム開発をする際に
要求定義要件定義をクライアントと一緒に定義することがあります。
今回は《定義》をしていく上でのポイントを語りたいと思います。

 

そもそも《要求定義と《要件定義とは?

要求定義 システムで実現したいこと(目的)を定義
要件定義 要求定義を踏まえてシステム化するために必要なもの(手段)を定義

として、解説します。

 

ポイント① 要求定義と要件定義を繋げる

要求定義はクライアントが技術者でないことを前提として
システム概念を除外したクライアントの要望を定義するものです。

一方、
要件定義からは、システム概念を意識した定義になります。

要求定義段階から関われる場合は
要求定義の段階からシステム概念を念頭におきながら整理すると
スムーズに要件定義をおこないやすいです。

各々の定義段階ではとなりがちな「目的」「手段」を
で繋がるように整理・定義しておくことで
関係者のベクトルが纏まりやすく、また立ち戻りやすくなるからです。

ポイント② 不確定情報の引き出し

要求定義、要件定義の先にある工数見積やシステム開発に進む上で
重要なポイントは 不確定情報 だと考えています。

「わからない」「だと思う」「多分」などの情報を排除し、確定していき
クライアントと一緒に意識を合わせていく過程が必要です。
それでも稀に漏れてしまうこともあるのですが…

上記のことを意識することで、
ゴールの1つである工数見積を高い精度で出すことに繋がり
クライアント・開発側、双方に良い影響を与えます。

 

ポイント③ クライアントのITリテラシーの見極め

システムへの理解深度はクライアントによって異なります。
さらに言えばクライアント単位ではなく、人単位でもあります。

一定期間お付き合いをしていくわけですので
クライアントを点でも線でも面でも(多角的に)見て
誰と、どういう話をしていくか見極めて動かないといけません。

これは最初に見極めた結果が正しいとも限らないため
進行度合いにより見直し、常にキーマンとなる方を押さえていく心構えが大切です。

 

ポイント④ 《要望引き出し》と《システム実現性の説明》を踏まえた《提案と寄せ》

クライアント要望

 制限をかけずに最大限の要望を言ってもらうように心がけています。
 制限がかかるのは、大抵「お金」と「時間」によるものであり
 クライアントがこの2つの制限と相談した上で、開発範囲が決定されると考えられるからです。

システム実現性の説明

 要望に応えるためにシステムが叶えられる可否の説明
 また、システム化範囲のパターン説明をします。

提案と寄せ

 要望とシステム実現性のバランスを考えた提案をし
 クライアントが納得できる開発プランに寄せていきます。

 

まとめ

クライアントと同じゴールを目指して、まず取り組むのが要求・要件定義です。
そして、定義は 計画段階 です。
計画時に関係者の合意が取れてないと、開発時に手戻りが発生する可能性があるため
あらかじめ合意形成しておくことが大切になります。

開発は計画的に…!

 

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

 



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