初対面の人とプロジェクトに挑む時にPMとして意識していること

こんにちは!
株式会社アドグローブ ソリューション事業部の前田です。

皆さんは初対面の人とプロジェクトに挑む事は多いですか。
それとも長くお付き合いしているお客様や気心の知れたメンバーでプロジェクトに挑んでいますか。
以前はともかく、今はリモートワークも増えて初対面の機会も増えたのではないでしょうか。

今回はプロジェクトマネージャーとして参画した際、初対面との方とでもスムーズにプロジェクトを進める為に私が意識していることを書かせていただきます。
この記事が、少しでも皆さんのお役に立てるようであれば幸いです。

よく見知った人ばかりの職場

実は前職では、自社や長いお付き合いのお客様向けの製品開発を行うシステムエンジニアとして働いておりました。
特定の業種向けの製品を中心に開発していたこともあり、大きくプロジェクトメンバーも入れ替わることがありませんでした。

そのため、

  • この要望に対しては、こんな提案をした方が喜ばれそうだ。
  • この内容だったら、あのメンバーにお願いしたら安心だ。
  • この件については、あの人に確認してもらえば間違いない。

と予想を付けるようにして仕事を進めていました。
また、逆にお客様やメンバーも私の強み等を理解した上でお話を頂いておりました。

 

もうそうなるとコミュニケーションがスムーズに!!

 

…という事ばかりではありませんでしたが、色々な現場での生の声を聴かせていただく機会が多いものでした。

 

初対面の方ばかりの職場

そのような環境で職務を全うしておりましたが、
一身上の都合から住み慣れた土地を離れ、アドグローブに入社いたしました。

当然周りは初対面の方ばかり。

最初は

  • 私はこのような人柄です。
  • 私はこんな事をしておりました。
  • 私はこんなことに自信があります。

と、理解してもらうように努めながら周りの理解を深めました。

…が、やはりなかなか簡単にはいきません。

初対面の人ばかりだと仕事は難しいのでしょうか。

 

まずはバランスから

突然ですが、皆さんはバランス理論というのはご存知でしょうか。

オーストリア出身の心理学者フリッツ・ハイダーが1958年に提唱した対人関係に関する理論なのですが、この理論においては自身と他者と事物の関係性において人間はバランスが取れた状態を好むというものになります。

 

例えば

あなたが好きなものを私が好きだとしたら「気が合いそうだな」なんて感じていただけそうでしょうか?

また、あなたが嫌いなものを私も嫌いだとしたら「一緒においしい酒が飲めそうだ」なんて考えていただけるんじゃないでしょうか?

 

人間はバランスが取れた状態を好む。
ではどういった状態がバランスがとれているのか。

バランス理論においては「好き」「尊敬」「興味」など好意的な面をプラスの要素、「嫌い」「嫌悪」「否認」などの非好意的な面をマイナスの要素として取り扱い、プラスとマイナスを掛け算した時にプラスであればバランスが取れていると考えます。

つまり、全てプラスの要素かプラスの要素が一つであればバランスが取れているというわけですね。

 

同じ目線を持つこと

この「バランス理論」、初対面の方が集まる場に有用そうではありませんか。
もちろん、全員のプライベートを探ろうという話ではありません。

 

例えば、プロジェクトメンバーであれば

  • プロジェクト内の共通の目的は何か
  • プロジェクト内の共通の課題は何か

という視点が一致していればお互いに好ましい所を目指せばバランスが取れますし、
解決したい課題や回避したいリスクが一致してもバランスが取れます。

 

お客様であれば、

  • プロジェクトの成功とは何か
  • プロジェクトの失敗とは何か

という視点が一致すればお互いに協力関係としてバランスが取れます。

 

当たり前を当たり前にするために

ここまで読んでくださった方には、

「何を当たり前のことを…」

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

ですが、掘り下げてみると同じ目的のために集まったはずの人でありながら個人や一部の損得で動いてしまうことも…覚えがありませんか。

ウィンウィン(Win-Win)の関係になればよいのですが、こちらの利益が相手の利益を損なう事も…。

そのような状況を避けるためにも、
共通の事物に対して同じ意識をもって挑むことが大事になってきます。

 

最後に

私の好きな言葉に「三方よし」があります。
「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の三つの「良し」。
売り手と買い手の満足と共に、社会貢献もできるのが良い商売であるという心得。

プロジェクトで対立してしまう場面になった時はこの言葉を思い出し、
妥協ではない、それぞれにとって「良し」となる道は無いか考えるようにしております。

このような私の考えですが、皆さまの今後の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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